「脇の下からヨーグルトのようなすっぱいニオイがする」
「脇の汗がすっぱいニオイだけどこれってわきがなのか」
このように悩んでいる方は多いかと思います。
普通は「汗臭さ」を感じるものですが、自分の汗の臭いが「酸っぱい気がする」と感じた事はありませんか?両親はワキガではないのに自分だけワキガなんだろうか・・・と焦りますよね。
脇は衣類で挟まれていますし、通気性が良い下着や衣類を身に付けていても汗はかきます。
確かにワキガには酸臭がありますが、だからといってワキガとは限らないものです。この酸っぱい臭いは、ワキガ以外でどんな原因があるのでしょうか。
目次
ワキガと酸っぱい汗の臭いの違い
脇に汗をかくからと脇を開けて歩いたりできませんし、いちいち汗を拭き取る事はできません。男性はワキ毛がある人が多いですから、どうしても汗が溜まりやすくなります。
女性も皆さんが脱毛しているわけではありませんから、汗をかけば臭いがしやすくなります。汗の臭いの強度や感じ方は人にもよりますが、ワキガは独特な臭いを発生するので「酸っぱい臭い」よりも「今まで感じたことのない臭い」である事が多くなります。
ワキガは酸っぱい臭いとは限らないならどんな臭いがするのですか?
ワキガの場合「汗臭い」よりも「何かが腐ったような臭い」と感じる事が多いです。
代表的なワキガ臭としては
- 玉ねぎのようなツーンとした刺激のある臭い
- 鉛筆のようた鉄の臭い
- 食べ物が腐ったような臭い
と表現されます。
どちらにしても普段から生活の中で感じる事のない「不快感」のある臭いで、すれ違ったり側に近づくと臭うようになります。
酸っぱい臭いがワキガでないのなら、どうして自分から「いつもと違う臭い」がするのでしょうか。
私達の体には2種類の汗腺が存在し、発汗をコントロールするのはエクリン腺の汗です。ワキガはアポクリン腺というネットリした汗を出す汗腺で、ワキガの人はこのアポクリン腺が発達している為に非常に不快な臭いを発生する事になります。
アポクリン腺の汗には、体の老廃物や脂質、アンモニアなど様々な成分が含まれているので「臭う汗」になるのですが、エクリン腺の汗は水分がメインですから「臭わない汗」なのです。
スポーツをした後に「汗臭い」と感じるのは汗の臭いではなく、汗の水分に皮脂や角質が混ざる事で体臭として生み出されるものです。汗が酸っぱい臭いがするのは、何等かの体のサインである事が多く中には病気による臭いである事もあります。
ストレスによる乳酸・アンモニアが蓄積し、脇が酸っぱい臭いが発生する
現代人は多くのストレスを抱えていて、その原因は筋肉中に乳酸が溜まると、血液中に乳酸が広がり全身が疲れを感じるとされていました。ところが乳酸はエネルギーを作ったり活性酸素を除去する物質であり乳酸が疲労を生み出す説はありえないのではないかとも言われています。
乳酸が酸っぱい臭いの原因ではないかと言われていましたが、ストレスにより増えるのは乳酸だけでなくアンモニアです。体の疲労はストレスや暴飲暴食など複合的なものですが、ストレスが強くなると肝臓の機能が弱ってしまい、増えたアンモニアを肝臓がケアできなくなります。汗が酸っぱい臭いになるのは、肝臓機能の低下によりアンモニア臭が汗に混ざってしまう事が原因のようです。
どちらにしても、汗の臭いが酸っぱいのは体が疲れているということですから、リラックスできる環境を作り早くにストレスを軽減する事を考えましょう。酸っぱい臭いがするからと、デオドラント剤だけに頼っていても根本的な解決がされない限りは酸っぱい臭いが消えません。
脇が酸っぱい臭いがしたらどんな対策をすれば良いの?
先ずは疲労回復とストレスの軽減です。消臭は、臭いに対しては効果を発揮しますがストレスや疲労の改善にはなりません。先ずは体の疲れをしっかり取って、アンモニアが汗に流れでないようにすることです。
ストレスは適度に解消する
ストレスは無い方が良さそうですが、少し持っていた方が緊張感が生まれ長生きに繋がるとも言われます。ストレスを解消する行動がストレスを生むことがないように自分でできる範囲で解消していきましょう。
質の良い睡眠
疲れると眠くなりますが「ストレス解消」と言いながら深夜までビデオを見たりゲームをしていないでしょうか?これでは脳がストレスを感じるようになり、はっさんさせるどころか疲労を蓄積してしまいます。夜は勿論ですが、休憩時間でも少し目を瞑り気分をリラックスさせる習慣をつけましょう。
どうもよく眠れない人は、枕が自分にあっていない為に就寝時も緊張しているのかも知れません。合わない枕を使うなら、バスタオルなどで調節しながら「ぐっすり眠れる」ように工夫してみましょう。
軽いストレッチや運動
ストレス解消や疲労回復には軽く体を動かし、脳を活発に動かしてあげるのも大切なことです。運動習慣をつけることは非常に良いのですが「運動しなくては!」と自分を追い詰めるような運動習慣は反対に疲れてしまいます。
朝の目覚めに軽くストレッチしたり、寝る前に軽いストレッチをするだけでも十分ストレス解消になります、大切なのは継続してやることであり毎日できなければ「できるとき」「思い立った時に体を動かしてみる」ようにしてみましょう。
運動能力は人によっても異なりますし、苦しいまで運動したところでストレスが無くなるものではありません。あくまでも自分の為に出来る範囲で気持ちイイと感じることをやってみるのが大切なのです。
食事の内容を見直してみる
体には色んな栄養が必要ですから、偏った食事をしていると自分は満足していても身体はストレスを感じてしまいます。無理に食べたいものを我慢するのも良くはないと思いますが、偏食や暴飲暴食を続けていればストレスだけでなく生活習慣を引き起こしてしまいます。
いつものコンビニ弁当を1食自分で作ってみたり、野菜を1品多く食べるなど毎日の食事を楽しみながら自分の体に問いかけてみましょう。なにが不足していて、なにが多すぎるのか自分自身が一番よく理解しているはずです。食事を見直すだけで、酸っぱい臭いがなくなるのであればやらないよりやった方が良いと思いませんか。
アルコールと喫煙
体が酸っぱい臭いを放つのは肝臓機能の低下が原因です。肝臓は体の悪いものをケアして血液をキレイにする働きをしています。それだけでなく炭水化物、脂質、タンパク質をエネルギーに変換する働きも兼ねていますので、常に働き続ける働き者なのです。
その働いている肝臓に毎日大量のアルコールを分解させているとどうなるでしょう。アルコールは分解に時間がかかるので、肝臓への負担も非常に大きいのです。お酒を飲むとストレス解消になるのは、脳がアルコールで麻痺してしまうからで肝臓にとってはいい迷惑です。
できれば、アルコール度数は低いものを適量にしたり、週に1回は肝臓を休ませてあげるなど肝臓にストレスを溜めさせないようにしてみましょう。肝臓が疲れると、エクリン腺からの汗にもアンモニアが混ざり酸っぱい臭いがするようになってしまいます。同時に、喫煙は血液を汚してしまいますのでアルコールと一緒になると肝臓疲労を高くします。
喫煙する人は、アルコールを摂取すると喫煙量が増えるようですから自分でコントロールできるようにしておきましょう。
適正体重をキープする
肥満は汗をかきやすくなるので、より酸っぱい臭いが起きやすくなります。また肥満は肝機能も低下させてしまいますので、食事と運動をバランス良く組み込んだダイエットを始めると良いと思います。
このダイエットも頑張り過ぎてしまうと、酸素が体に循環しなくなりエネルギーが生み出せなくなってしまうので、乳酸やアンモニアが血液中に増えてしまいます。そうなると汗に流れだしてしまい、酸っぱい臭いが発生してしますので3食バランスを考えて運動で燃焼をしっかりできるようにやりましょう。
良い汗をかく習慣をつける
運動以外でも、入浴をしっかり行い全身の血行を促して体の中にある古いものを排出しておくことも忘れてはいけません。シャワーより浴槽にしっかり体をしずめてじっくりと体を温めて良い汗がかけるように代謝リズムを整えておきましょう。
酸っぱい臭いを消臭するなら薬用のデオドラントクリーム!脇の酸っぱい臭いを卒業しよう
体内からケアをしても、すぐに効果があらわれるわけではありません。肝臓が元気になりストレスがスッキリするまでには時間がかかります。それまで、酸っぱい臭いを我慢していると、それがストレスになってしまいより臭いが強くなっていきます。
酸っぱい臭いは汗に原因があるわけですから、その汗を抑えて同時に消臭するデオドラント剤が有効になります。今は、制汗しながら消臭できる優秀なデオドラント剤がありますので、お好きなものを選んで良いと思います。
ただし、殺菌作用が高く汗腺を塞いでしまうような強い制汗剤は、毛穴のつまりを引き起こしたり刺激が強く長期使用するとトラブルを起こす可能性があるものもあります。
肌の潤いを保ちながら、汗を抑制し気になる酸っぱい臭いを消臭するのであれば、薬用のデオドラントクリームが良いでしょう。汗に強く、雑菌の繁殖を抑えながら肌を優しく包んでくれます。
このようなクリームも外出の予定がある時に使ったり、休日であれば夜だけにするなど使用頻度を自分でコントロールしましょう。どんな良いデオドラント剤も、使いすぎは良くありません。気にならない時は、少し肌をお休みさせてあげたりしながら酸っぱい臭い対策をしていきましょう。