「わきがはいつから発症するのか」
「わきがはいつからどうなってしまうとなりやすいのか」
と思う方も多いと思います。
わきがは遺伝的な体質があり、個人により発症する時期は異なります。生まれた時から、わきが体質であれば高い確率でわきがを発症しますが、近年では食生活の変化により後天的にわきがを発症する人も増えています。
このような遺伝的な体質であることを差し引いても「いつからわきがになるのか」「なりやすいのか」を知っていればわきがの予防することもできなくはありません。わきがはいつから発症しやすいのが、どんな要因が絡むのかについて考えていきます。
目次
わきがはいつ頃(年齢)から発症してしまうのか?
両親がわきが体質であれば、いつ発症してもおかしくないと思われますが、赤ちゃんがわきがになることはありません。アポクリン腺の本数は生まれつき決ますから、赤ちゃんでもわきが体質には変わりはないのにどうして赤ちゃんには脇が臭くならないのでしょう。
成長期でアポクリン腺が刺激されてしまう
最近は子供のわきがで悩む親御さんも増えています。特徴的なのは、身長が急激に伸びたり陰毛が映えてくる、女子は胸が膨らんできたり生理が始まる第二次成長期あたりに発症していることです。
小学生から中学生の、体が大人へと変化していく時期に発症しやすくなり、男子は髭が生え始める高校生がピークとなっています。あくまでも個人差があり、食生活などで発症が遅かったり、成人しても発症しない場合もあります。成長期の食生活や環境も、わきがの発症に深く関わっていますので年齢ではなく「環境と食事、体質」が合わさることで発症率が異なると考えて良いでしょう。
ある日突然わきがの臭いになることも?わきが体質は必ずわきがになる?
両親や親戚にわきがの人がいると、遺伝によりわきがになる確率が高くなります。ですが最近の研究では、体質以外にも原因があるのではないかとも言われています。わきが体質であっても、
そうでなくても「ある日突然わきが臭い」と感じるようになりますが、それにはある特徴があることも解明されています。
突然わきがになる人の特徴
食生活の変化がわきが体質にしてしまう?
わきがは生まれ持った体質によって発症します。
わきが体質でない人は、わきがになることは医学的にいえば考えられないことですが「食生活の変化」がアポクリン腺を活発にしてしまい、わきが体質ではない人もわきが臭を発生するようになっているようです。
日本食は、穀類や魚、野菜が中心であり、ビタミンやミネラル、ポリフェノールなどのわきが有効な成分が豊富に含まれています。日本人にわきが体質が少ないのも、このような食文化が関係していると考えられます。
ところが食生活がどんどん欧米化し、動物性タンパク質の摂取が増えた事から、通常は働きが抑えられているアポクリン腺が刺激され、急にわきがになってしまっているようです。後天性のわきがの人の食生活をみると、動物性タンパク質量が多く、野菜が少ないこともわかっています。
ダイエットによりわきがを発生させてしまう
健康のために体重コントロールをしなくてはならない人、美しくなりたい、かっこよくなりたい目的で過剰な食事制限を行うと、体臭や口臭が強くなってしまいます。
食事を抜いてしまうと、口の中から酸っぱい臭いがしたりすることもあるように「食事を食べないダイエット」「過剰な食事制限のダイエット」は年齢に関係なく体臭を生み出してしまいます。ダイエットによる体臭は本人はまったく気が付かないことが多く、家族や友人に指摘されて「臭っている」ことに気づかされます。
正しいダイエットで体重をコントロールしたり、スタイルを維持するためには「食事と運動」を同時に行わなくてはなりません。食事を制限したダイエットは、体内の水分量の減少と筋肉量が減るために「痩せた」ような錯覚を持たせてしまいます。
ある程度は痩せても、それ以上は痩せない・少し食べるとリバウンドしてしまう罠がまっています。エネルギーの源である、栄養がカスカスなのですから基礎代謝はどんどん落ちてしまい脂肪の燃焼率も低下します。
通常は燃焼して体のエネルギーとなる脂肪が、うまく燃焼できなくなることで脂肪酸が血液中に流れ出し、汗や尿にまざります。これだけでなく、血行もどんどん悪くなり乳酸が増えてしまい汗のアンモニアに混ざり酸臭が感じられるようになります。
ここでダイエットをセーブできれば良いのですが、今度は脂肪が上手く燃焼されないことで脂肪酸がケトン体を発生し強烈な臭いとなって口臭やアポクリン腺の汗から発するようになるのです。
わきが体質でもわきがを発症しないようにできる!
わきが体質はそうでない人とアポクリン腺の質に違いがある!
アポクリン腺は生まれた時から決まった本数しかありません。ですから、わきが体質でなくても持ってはいますが、その本数や質に違いがあります。
わきがの人はアポクリン腺の本数も多いですし、そうでない人よりも太い為に臭いの発散される量が異なります。細いホースから出る水と、太いホースから出る水を比べてみれば、太いホースの水はたくさん流れるもの。この違いが、わきが体質の臭いとそうでない人の違いです。
汗腺の太いわきが体質の人は。臭いの原因を作り出す汗も多いということですから、同じ時間、同じ運動を行っても、わきが体質はアポクリン腺の汗が多く、そうでない人は少なくなります。このアポクリン腺の質や量も、わきが体質だから同じではなく、分布場所や本数、太さも差があるので臭いも異なるのも特徴と言えるでしょう。
わきが体質であっても、年齢的に発症しやすい時期には、食事を含めて予防をする、アポクリン腺の汗を少なくし、雑菌が増えてしまう前にケアをしっかり行うことで、少しの汗でも臭いの元を作らないようにすれば、臭いそのものを生み出さないようにできます。
アポクリン腺の汗がわきがになるメカニズム
- アポクリン腺が太く多いので汗もたくさんかいてしまう
- 脇毛にからむと雑菌の繁殖が活発になる
- 蒸発すると臭気となって発散される
- 不衛生な状態である
わきが体質は、汗腺が太いために汗もたくさん流れてしまいます。それに加えて、成長期の生活習慣や食生活が、この汗腺の成長を活発にするのではないかと考えられます。
子供のわきがは、食生活の欧米化や幼少からのファストフード、スナック菓子の食べ過ぎによって急速に汗腺を発達させ肥大させます。このわきがが発生するメカニズムから、わきが対策をどのようにしていけばよいのを考えてみましょう。
わきが体質の人は思春期にわきがを発症しやすい
わきがの原因には諸説あり、遺伝的な要素はあくまでもその1つでしかありません。
アポクリン腺はワキの下に多いのですが、デリケートゾーンや乳首回りにも存在しています。この部位に共通するのは「体毛が密集する」と言うことです。
進化論では、人間は猿から進化し四つ足から二本足で歩くようになりました。同時に体毛も抜け落ちて、部分的になってきたと考えられます。発情期があり、生殖できる期間にはパートナーを見つけて求婚し、子孫を増やしてきたのです。
体毛がある時期は、全身からにおいを発して「今は生殖できますよ」とお互いにサインを送りあっていましたが、二本足で歩行するようになり体毛が薄くなると、そのサインもどんどん薄れてしまいます。
古来からアポクリン腺は、異性を惹き付ける性的なにおいを発し子孫を繫栄させてきました。これをフェロモンと呼び、私達が想像するような良い香りではなくわきがのにおいがそうであったのです。
二本足になったことで、生殖できる時期がお互いの気持ちに深く関わるようになったことで、現代ではアポクリン腺のにおいに対する感じ方が変わってきたとも考えられます。
体毛がなく見た目や顔がはっきりと直視できる事から、性的なサインを送る為の場所も正面に集中していると言うことです。
顔に近いワキから発せられる方が相手に伝わりやすいからなのです。
古来はそれが性的な刺激として良い効果を出していましたが、文明の発達や文化の変化でアポクリン腺からのにおいを悪臭として受けとるようになっていったのです。
この事からも、ホルモン分泌が盛んになる思春期に突然体臭が強くなったり、わきがのにおいを感じるようになるわけです。
体と心の変化が著しい思春期は、第二次成長期をきっかけとして18歳ころまで継続します。一人の人間としての自覚が芽生えるので、親にも反抗心が芽生えますし「口をきかない」「口答えするようになる」などの行動も目立つようになります。インターネットでわきがについて知識を得ることもできるので「自分のわきがは親のせい」とますます反抗することもあるでしょう。
親にすれば子供が苦しんでいる姿を見るのは忍びなく、なんとかわきがから解放したいと手術を検討する事もあるかもしれません。
子供のわきが手術はちょっとまって!
成長期でもある子供の体は、まだまだ変化が著しいので手術をしてもわきがを完治させることは非常に難しいのです。一時的にわきが改善されても、成長と共にアポクリン腺が活発になってきたり、再発するリスクも高いために病院でも子供の手術はすすめてはいません。
切らない施術もありますが、思春期の子供には痛い麻酔を我慢したりすることもストレスになるものです。両親が考える「わきがの完治」と子供の悩みである「ニオイをなんとかしたい」に温度差があっては、施術や手術を受けても心に傷をもったまま過ごすことになります。本人が本当に希望しないのであれば、無理に痛い思いをさせたり、傷跡を残すようなことはしない方が良いでしょう。
完治していなかったときのショックは、親には考えがつかないものですし切らない治療だからと安易に行うのも子供の心を理解していない親のエゴでしかありません。病院では手術以外の外用薬治療も行えますので、子供の意思を尊重した治療を選びましょう。
思春期のわきがは、いじめの対象にもなりやすく「手術を受けさせたい」と来院する親御さんがいます。
この時期には、体のあらゆる機能が未発達ですからアポクリン腺を切除しても再発リスクが高いです。成長期でもありますので、きちんとした食事や規則正しい生活習慣を身に着けさせる事で、塗り薬を使いながらわきがを軽減することができます。
脇毛が生えるようになるとにおいを感じやすくなる
ホルモン分泌が盛んな思春期には、ワキ毛やデリケートゾーンに毛が生えてくるようになります。体毛があった時には、アポクリン腺からのにおいを毛により溜め込む事で性的なサインを送っていました。
興奮すると発汗が促される事で脇毛が生えてくるようになるとにおいを感じやすくもなります。脱毛が消臭の為に良いと言われるのも、においを溜めないようにする事で防ぐ事ができるとも言えるわけです。
出産後にわきが臭を感じるように、女性は閉経するとわきがが軽減されることもあります。わきがはワキだけでなくデリケートゾーンに発生しやすいのもこのようなホルモンが関わっている事も考えられるのです。
ストレスを感じるとわきがになりやすくなる
性的なサインでもあったアポクリン腺のにおいは、興奮するとにおいがするのですが、強いストレスを感じ自律神経が乱れてしまうとホルモンバランスが乱れアポクリン腺が刺激されにおいを発散します。女性ホルモンのエストロゲンは、アポクリン腺の働きを抑制しているのですが、生理中や更年期にさしかかるとわきがのようなにおいを感じる事もあります。
アポクリン腺は誰もが持っているので、何時もとは違うにおいがすると「わきがだったの?」と慌ててしまいますが、一時的なものであれば自然に無くなります。
わきがの人は特ににおいが強くなる事があるようですから、出来るだけストレスを溜め込まないようにするのが一番の解消法です。生理中や更年期に入ったら、食事の見直しや生活習慣の改善をしながらにおいを抑えていく工夫も考えてみましょう。
これはわきが体質でない人にも言えることで、脂質の多い食事ばかりしていると皮脂腺が肥大してしまいべたついた肌になりやすいです。
このように色んな原因で、わきがのような臭いが一時的にでたりすることもありますので、疲れを溜めないように睡眠や入浴でリラックスできるようにするのも方法です。
生まれつきわきが臭の人はいない
赤ちゃんにはアポクリン腺たくさんあるのですが、成長すると消滅して消えていきます。
大人よりもたくさんのアポクリン腺があるにも関わらず、赤ちゃんはわきが臭はしませんよね?独特な赤ちゃんのにおいは、このアポクリン腺のにおいとなのです。
この事からも、アポクリン腺があるだけで、わきがのにおいを発生するのではなく思春期という成長過程の上でホルモンが盛んになると、においやすくなると考えられます。
やはり食生活が深く関わっていて、子供の頃からファストフードや外食が多いと早くにわきがを発症しやすく、そうでない人は思春期を過ぎてもわきがを発症しにくくなるのです。
アポクリン腺の数は変わらなくても、それを刺激するような生活をしているのか、そうでないかでもわきがになる年齢に差がでてしまいますので、ここをしっかり理解し改善や対策を考えていきましょう。
社会人になってわきがを発症する人もいるように、いつなるかは生活習慣が鍵に
わきが体質の人は「いつわきがになるか」の爆弾を抱えています。思春期にはわきがでなくても、社会人になってわきがを発症する人もいるように、いつなるかは生活習慣が鍵になっています。
健康な体でいるためには、野菜だけでなく動物性タンパク質も必要ですが、過剰に脂質の多い食事ばかりをしていると、皮脂腺からの汗にも脂肪酸が混ざりにおいが強くなります。ストレスによる、ホルモンバランスが乱れからアポクリン腺の汗も多くなり混ざったものが拡散されると他人にもわかるほどのわきが臭となってしまうのです。
体臭が気になってしまい、「今日も臭いのか」「なんかにおいがする」と精神的に追い詰められてしまえば、それがストレスとして蓄積され本当にわきがになってしまいます。いつなるのかビクビクして過ごすよりも、わきがにならないようバランスのよい食事を心がけ、適度な運動で脂肪燃焼率を高め。自律神経のバランスが保てるようにストレスを発散し、良質な睡眠をとることで心身の健康を高めていきましょう。
そして「わきがは悪臭である」と決めつけずに、「自分はアポクリン腺が多い体質なのだ」「だから気をつけよう」と自分自身の体質と向き合うことです。多いものを減らすのは、手術以外ではできませんしリスクの高い治療よりも「自分で予防できることはやる」ことで刺激しないようにしていれば、わきがも怖いものではありません。
わきがだけでなく、ダイエット臭や加齢臭、口臭も体に良くないものを食べすぎるてしまう、不健康な生活を送ることで体が危険信号を送ってくれていると考えましょう。
栄養の偏りは健康被害だけでなく、ストレスの原因にもなってしまいます。
自然のままの食材は、栄養が豊富で体に必要なものをたくさん含んでいます。
できる限り添加物や農薬を含まない食事をメインにして、適度な運動で良い汗をかき肌を清潔にして、においの元を作らないようにすることがわきがの予防にも繋がっていくのです。
わきがになっても慌てない
生活習慣も改善してストレスを溜めないようにしていたのに、わきがになるとショックも大きいでしょう。だからと言って、今までの生活習慣をやめてしまっては悪化させてしまう可能性も高くなります。
そんな時には、病院で治療したりサプリを飲んだりして体質を改善したりする事を考えるかも知れません。病院での治療で確実に治るものではありませんし、高額な医療費が必要な手術しても再発しないとも言い切れません。
焦れば焦るほどに、汗ができきたり精神的に自分を追い込んでしまいノイローゼになってしまう人も少なくはありません。「少し臭った」「なんとなく変な臭いがする」からわきがであるとは言えませんので、
「どんな時に臭いを感じるのか」
「自分と他人が感じる臭いは同じなのか」
を観察してください。臭いがどんどん強くなったり、いつも臭うと感じたらまずは清潔にして、消臭効果の高いデオドラント剤でのケアを始めましょう。
このようなタイプは、一時的な効果ですが気になる臭いをしっかり消臭します。
ですが肌の弱い人やアトピー性皮膚炎に人は刺激が強く、肌を痛めてしまいことも考えられます。家族でわきがに悩んでいるのであれば、皆で対策ができる薬用わきがに効くクリームをおすすめします。このようなものがあれば、わきが以外の体臭予防としても使用できますし、持続性も市販のデオドラント剤より高く満足できるでしょう。
わきがになったら使いたい薬用デオドラント
わきがでない時のように、アクティブに過ごしたいのであれば薬用のデオドラント剤を使用しましょう。
わきがや強い体臭を抑える成分が豊富に含まれていますし、わきが以外でも汗をかきやすくにおいが気になってしまう人も使えるものが豊富です。
クリアオネは男女兼用で、加齢臭や足のにおいも抑えてくれますし、ワキ以外のすそわきがにも利用できます。
女性で生理中のにおいを気にしているなら、ノアンデもおすすめできます。
わきがになっても慌てずに、治療法は手術以外にもあるのだと言うことを覚えておけば良いのです。体臭やわきがのにおいに対する考え方は、人により違いますしわきがでも恋人のにおいは平気なものです。
いつからわきがになっても対処できるようにしておく事も、わきが予防の1つであることを忘れないようにしましょう。
遺伝は自分ではどうしようもない事ですから、両親がわきが・もしくは片親がわきがであれば「自分もわきが体質」だと自覚する事は大切です。
自覚する事で「発症しないような生活を送る」事を考えれば、わきがにならずに毎日快適に生活する事もできます。体質で受け継ぐのは、アポクリン腺の本数であり臭いそのものには個人差があります。
親のわきがが酷く、自分も同様であるのは食生活や生活リズムが同じである為に、そこに原因があると考えてよいでしょう。
親がわきがであるなら「自分は発症しないようにする」事を考えるべき。
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