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ワキガの日常のケアはお風呂の入り方がとても重要!
ワキガ予防や治療には、デオドラントなど外用薬か手術があります。その前にやるべきことは日常のケアです。中でも一番大切なことはシャワーでなく、お風呂に入って体を清潔に保つことです。
あなたはお風呂にどんな入り方をしていますか?
漫然と入っていませんか?
ここではワキガを予防するお風呂の入り方、入浴中注意すべきこと、さらには入浴後のアフターケアなど、分かりやすく説明します。ぜひ実践してください。きっと予想以上の効果が現れることに気が付きます。
ワキガを防ぐ最善の入浴法は、半身浴でしっかり汗をかくこと
ワキガの元であるアポクリン腺からは、アルカリ性の汗がでます。ワキガの原因である常駐菌が繁殖しやすいアルカリ性の環境は、じっくり汗を流すことで酸性のそれに変わります。
原因菌をしっかり追い出すことで、繁殖しにくい体質に徐々に変わっていきます。
ぬるめの風呂にじっくりつかり、じわじわ発汗していることを肌で感じましょう。
また逆に熱めの風呂に入り、どっと汗をかいたら、いったん湯船から出て、体を洗いましょう。
こうしたことを2,3回繰り返して、血液循環を促し、代謝を高めましょう。
とは言っても、度が過ぎては逆効果ですからほどほどに!
お風呂でワキガ予防をするならミョウバン、重曹を入れて、天然風呂に近づける
ミョウバン風呂や重曹風呂にして入りましょう。
ミョウバンは体臭予防に効能があると,昔から知られている天然鉱物です。
ミョウバンは毛穴を引き締め、発汗を抑制する作用があります。またアポクリン腺から排出されるタンパク質を固形化して、排出を抑止します。ミョウバン風呂は、ワキガだけでなく加齢臭も防ぎアセモや湿疹にも効きます。
100リットルのお湯に、ミョウバン1-2ミリグラムを混ぜます。
重曹風呂もまた、常駐菌が住み着きやすい角質を溶かし、常駐菌を追い出します。
重曹は脂質やタンパク質も除去します。
また血行を促進し悪臭を防ぎます。重曹は毒性が低く、100リットルのお湯に大さじ3杯程度を混ぜますと、天然温泉に近づきます。
このほか同じ効果が期待できるお酢風呂も効果的です。
ミョウバンは昔から伝わるデオドラント剤
ミョウバンはカリウムや鉄、アルミニウムなど、金属イオンの硫酸塩です。
ミョウバンは自然界に存在し、昔から薬湯の成分として知られる優れたデオドラント剤です。
水に溶けると酸性に変わります。常駐菌はアルカリ性を好みますから、ミョウバンを使って皮膚の表面を酸性に変えると、常駐菌の繁殖が抑えられます。抗菌作用だけでなく殺菌作用もあり、臭いの軽減に有効になります。
ワキガでのお風呂の洗い方はガーゼや天然繊維のタオルを
お風呂に入って、たまっているタンパク質や皮脂を流し出し、常駐菌が住み難い環境づくりに心がけましょう。脇の下を軽く絞り出すようなもみ洗いします。肌を傷つけるスポンジやナイロン性のタオルを避け、大きめのガーゼや天然繊維のタオルを使います。
薬用石けんは、例えばミューズやコラージュフルフルなどやクリアネオ、ラポマインなどデオドラントソープを選びます。
ワキガ予防のためには入浴後のケアは丹念に
肌を良く乾かしましょう
入浴後のケアは、おろそかにしてはいけません。せっかく除去した常駐菌をまた増やさない環境づくりが大切です。柔らかめの清潔なタオルでからだを拭いて、入浴後の発汗をしっかり抑えましょう。
雑菌の繁殖を抑えるとともに殺菌を目指すアフターケアは、両用あります。1つは常用しているデオドラント系の外用薬を塗ったり、スプレーすることです。もう1つは、5、6時間の効果を保つミョウバンスプレーがお薦めです。
ミョウバンスプレーは自分で簡単に作れます。200ミリリットルのスプレーボトルに7、8mgのミョウバンを入れて、ミョウバンの白濁が消えるまでえ、ボトルを良く振って混ぜ合わせれば完成です。
夜中は汗をかきやすいので注意!
健康な人は睡眠時にコップ1杯、200mgほどの汗をかいています。睡眠時、デオドラントの効果は薄れます。ミョウバンスプレーは長持ちしますが、この寝汗が原因で効果が薄れることは否定できません。
ちなみに、多汗症の人は目覚めたときに、シーツや下着、パジャマまでびっくりするほどぬれています。
そこで目覚めた朝のケアも大切になります。
寝覚めた朝のケアも欠かせません
ミョウバンは発汗と臭いを抑える効果はありますが、臭いを吸収しません。
そこで登場するのがデオドラントです。
殺菌、消臭に効果のあるクリアネオやラボマインなどの出番です。夕方まで、これらデオドラントを2,3回薄く塗り込みましょう。
このようなサイクルの繰り返しによって、あなたのワキガは期待以上の効果を上げる可能性が高まりましょう。
ワキガ対策で実践的な入浴法まとめ
ワキガ対策は入浴して「良い汗」をかくことです。良い汗をかくコツは「汗腺トレーニング」です。
汗腺トレーニングは、汗腺の機能を正常化して、血中の水分とミネラルをスムーズに汗腺に循環させて、血中に戻し、汗腺の機能を鍛える訓練です。汗腺機能が衰えると、体に必要なミネラルが血中に再吸収されません。
それが「良い汗」と「悪い汗」の違いです。
「汗腺トレーニング」は、お風呂で簡単にできます。トレーニングコツは以下のようになります。
- 43度ほどの熱めのお湯で10-15分の半身浴
- もしくはセ氏38-40度ほどのぬるめのお湯で20-30分の全身浴
- 入浴後タオルで体を乾かし、早めにデオドラント処理します