ワキガで悩むのは大人だけではありません。子供のワキガは深刻な問題ですので、対策はできるだけ早くが大切です。ワキガは外科的な治療以外で完治する事は難しいのですが、成長期の子供に手術は負担がかかってしまいます。
子供がワキガだと知った時を考えると「どう子供と向き合うのか」「ケアを前もって考えておく」事はとても大切な事です。
今回は「子供がワキガだった時の対策」について考えていきます。子供がワキガだとわかったらどうするのか?どんな対処法が本人の負担にならないかなどをまとめてみました。我が子がワキガだったら・・・どんな対策をすべきか考えてください。
目次
子供のワキガが増えている!?
ワキガというと、太っていて汗かきな人のイメージがありましたが、最近では痩せていても女性でもワキガになることが広くしられています。
そもそもワキガは体質なので、遺伝的要素がなければ発症しないのです。ところが最近では、両親がワキガでなくても子供がワキガのようなにおいを発するケースが増えています。
その子供のにおいは本当にワキガ?
大人と違い汗もかきやすく代謝が活発な子供は、皮脂や老廃物も多いので独特な体臭があります。それをワキガだと思い、無理にデオドラント剤を使わせたり、清潔にすることを強要してしまうと心を傷つけてしまいます。大人と違い、簡単なチェックでワキガがどうかが判断できるのでチェックしましょう。
子供のワキガチェック
- 両親がワキガ体質
- 耳垢がベタついている
- 肉類やファストフードを好んで食べる
- ジャンクフード、菓子など毎日食べている
子供の頃から、洋食をメインにすると脂質の摂取が増えてしまいアポクリン腺を発達させてしまう可能性が考えられます。特に成長が早く、思春期も早期に来てしまうと心と体のバランスが上手くいかずに深く悩んでしまうこともあります。
食事に関しては、毎日のことですからバランスを考えて食べさせてあげるようにしましょう。一度活発になったアポクリン腺は、活動をやめることはありませんが食事を見直すことで汗の質を変えることはできます。子供がワキガだからと焦らず、子供にあった解決方法を考えていきましょう。
子供がワキガだったらどうすればよいの?
日本人はワキガ体質が少ないと言われていますが、それは何十年も昔の話。近年は成長が早いため、思春期以降に発覚するワキガに小学生低学年が悩むようになっています。小さな子供の場合、親が先に気づくことが多いので最初は驚いてしまうでしょう。
両親がワキガ体質であれば、子供のワキガにも神経質になるとは思いますが大切なのは「子供が悩まずに毎日楽しく過ごせるか」です。
まだワキガでない時期に、無理にワキガであることを告白しなくても構いません。子供の体調を気にかけることは、早期発見に繋がりますが神経質に対応し不安にさせないようにしましょう。
ワキガは体質!病気じゃないから落ち着いて
子供の衣類を洗濯しようとしたらワキガ臭が!急な事に驚くでしょうし、しばらくは何度も洗濯物のにおいをチェックするでしょう。ワキガだと確信すると「クラスの皆にワキガだと知られただろうか?」と不安にもなります。
社会的にスメルハラスメントが問題になっている事からも、「学校でイジメにあったら」と急に不安にもなる気持ちもわかります。ですが親が子供より先に過敏に反応してしまうのは良くありません。
親はどっしりと構えていることが子供を安心させます
思春期前の子供は、親の行動や言動の方が周りの言葉よりも重くのしかかるでしょう。親から「臭い」「ワキガじゃないの?」と問い詰められると無意識に「親にきらわれる」と思いかくそうとします。
過剰に清潔にすることを強要したり、お風呂に何度も入れたりシャワーをさせたりすると、子供は面倒になりお風呂嫌いになってしまうこともあるでしょう。
思春期になれば、ワキガであることが恥ずかしくなり親にも素直に相談できません。無理にデオドラント剤を押し付けてケアをさせるよりも、本人がにおいに対してどう意識しているのかを見極める事です。
親にも相談できない深い悩みになる前に「においが気になる」のサインが出ているのかそうでないかを見逃さないこと。
それは下着を何度も取り替えるようになったりシャワー回数が増えるような目に見えるものだけでなく、会話の中や表情にもあらわれます。子供のほんの小さな悩みに気づいたら、相手の気持ちになって考えましょう。
デオドラント剤を意識させない工夫をしてみましょう
最近のCMではタレントや女優がデオドラント剤を、爽やかに宣伝しているのでデオドラント剤=においを消臭するダークなイメージはありません。ですが、これはあくまでもデオドラント剤を使っている大人の目線だから。
子供にすれば「大人は汗くさいからスプレーなんかを使う」認識しかありません。友達が使っていないのに、どうして自分だけ使わなければならないのか?
その説明を子供が理解できるようになるまでは、デオドラント剤を無理に使わなくてもワキガ対策はできます。子供が傷つかないように対策をしたい気持ちはわかりますが、良かれとやった事がより深い傷になるのなら「自分のにおいが気になる」と意識するまでは親は見守りながらサポートするのが一番なのです。
→わきがはいつからわきが臭として発生するのか?発症はいつ頃からなの?
子供のワキガ対策には具体的にどんなものがある?
子供の年齢や環境に合わせて、どんなワキガ対策が一番良いのか考えてみましょう。答えは1つではありませんし、子供の希望もあるでしょう。話し合ってよりよい方法を決めるのも大切です。
汗をかいたら拭き取ったりシャワー習慣をつける
子供の汗はサラサラなので、汗をかいても本人はあまり気にしていない事が多いのです。無理に子供だけを清潔にするのではなく「ママも汗をかいたからシャーしょう!」と一緒に汗を洗い流す習慣をつけましょう。成長してにおいが気になるようになれば、自分で汗をかいたらシャワーする習慣がつきます。
脇の汗を拭きとるシートなどは、こすりすぎて乾燥が強くなればワキガ臭がきつくなりこともありますので外出先だけにして、休日にはシャワー習慣をつけると良いでしょう。
小学生のワキガなら洋服にスプレーする消臭剤を選ぼう
子供が見た目やにおいに敏感になるのは小学生の高学年、女子は生理が始まり男子は無精体験がある頃です。小学生低学年で、本人が気づいていないけれど親が気づいてしまった場合には下着や衣類に直接スプレーする消臭剤を使った対策がベストです。
思春期前の子供のワキガ臭は、直接肌にデオドラント剤を使わなくても衣類ににおいが移らないようにすれば友達やクラスメイトにバレることはありません。数回くらいでは「気のせい」くらいで気にしないものです。本人には、洋服を清潔に保つスプレーであると言えば深くは追求する事はないでしょう。
思春期からはデオドラント剤を使いましょう
思春期に入ると、体臭や体毛を気にしだすのでワキガに対しての自覚も芽生えます。こうなると「汗のにおいとは違う」「友達はこんなにおいがしない」と自覚しだすので、悩みを打ち明けたりデオドラントスプレーを欲しがります。
この時期になれば、スポーツにも打ち込み始めますから市販のデオドラント剤を使いながら衣類スプレーを併用してみましょう。特に重度のワキガでなければ、学生ライフを満喫できますし、周りもデオドラント剤を使い始めますからにおいがイジメに繋がる事もないでしょう。
重度の子供のワキガは外科的治療方法しかないの?
衣類の消臭スプレーと市販のデオドラント剤を使えば、ワキガであることはおおむね気にせず過ごせますが、高校生くらいになると一気にワキガ臭が強くなり通常のデオドラント剤では効果を感じることができなくなってしまうことがあります。
そうなると頭をよぎるのは「完治させる唯一の方法である手術」です。子供の手術には、メリット・デメリットがありますので親が勝手に決めずに良く話しあって希望するのであれば検討するのが良いでしょう。
子供の手術のメリット・デメリット
手術を考える親の立場からすれば
- 手術すればにおいが消える
- 子供は悩みがなくなる
- 子供だから、術後の傷跡もきれいになる
このようなイメージがあるのではありませんか?
メインの手術は剪除法と言って、腋を切開しアポクリン腺と皮脂腺を医師が目視しながら取り去るので確実性が高い方法です。保険が適用なので、費用的には問題はないのですが以下のようなデメリットがあります。
デメリット
- 傷跡が残こりやすい
- 固定するために手術したことがばれてしまう
- 腕が元のように動かせるようになるまで時間がかかる
- 再発の可能性がある
子供とはいっても大きく皮膚を切開すれば傷跡も残ってしまいます。また傷が癒えるまで時間もかかりますので、遊び盛りの子供にとって外で友達と遊べないのは苦痛です。
そして一番の問題は、ワキガの再発です。剪除法はワキガ手術の中でも完治率が高い方法なのですが、成長ホルモンの分泌が盛んな子供のアポクリン腺を切除してもその後にまた発達する可能性が非常に高いのです。
「手術をすれば治るから」と無理にすすめて、再発してしまえば子供の心の傷は深いものになってしまいます。このように子供の手術にはデメリットの方が多いため、未成年である子供の手術はおすすめできないのです。
手術以外で子供のワキガ対策を考えましょう
完治させたい気持ちはわかりますが、肉体的・精神的な負担を考えると手術は「本人が成長して決めること」でしょう。そうなると、負担を少なく簡単で効果的な方法を考えなくてはなりません。
脱毛でワキガを軽減する
脱毛は大人がするもの、子供が脱毛?と思うかもしれません。高校生くらいになると、脇毛は生えそろってきますので脱毛しても問題はないと言われています。
脇毛をなくしてしまうことで、余計な雑菌が繁殖しにくい環境をつくればワキガの何%かは軽減されます。医療脱毛であれば、比較的短期間で脇の脱毛が完了しますしワキガ治療を行っている美容皮膚科や美容外科であれば安心です。
脱毛だけでは不安であれば、デオドラントの併用で、通常の子供と同じように過ごすこともできます。子供が希望するのであれば脱毛してしまい、においの原因をひとつ取り去ってしまいましょう。
もっと簡単に家族で子供とワキガ対策をしたいなら、専用のデオドラント商品を使ってみよう
清潔にしたり、簡単なデオドラント剤を使うのは初期の対策になります。成長と共に、においに対しての意識が強くなると市販のデオドラントでは効果を感じなくなり悩みが深くなっていきます。
中学生から高校生になると異性関係を含めて、精神的なバランスも不安定になりますので、ワキガであることに悩み不登校になったり引きこもる子供も増えていきます。
子供にとっては「友達と違う」事は大きな疎外感になるので、できるだけ自然にワキガであることを忘れさせてあげたいですね。そんな時には、子供でも使えて肌に優しい薬用デオドラントを使いましょう。
毎日の入浴に使える石けんやボディソープを薬用にチェンジ
デオドラント剤を乱用すると、脇がかさついたり、かゆみがでたり白くなるなどのトラブルもあります。何度も使えば、あっという間になくなりますし、コスパの面でもよくありません。
汗をかくとにおいが発するような、ワキガはデオドラントで殺菌し消臭するだけでなく、ベースの肌を清潔に健康にする事も考えたいもの。そんな時に使えるのは、殺菌効果があり消臭もしてくれる医薬部外品の石鹸やボディソープです。
市販でも医薬部外品のボディソープは購入できますが、ワキガケア専用ではありませんので効果を感じることができません。
通販品は高額ですが、ワキガ菌の殺菌効果が高いだけでなく、天然素材が豊富で低刺激。皆でにおいケアをしていると感じれば、気持ちも軽くなりますし洗うだけで簡単です。
クリアネオボディソープやデオシークボディソープは、医薬部外品としてワキガに効果がある成分をしっかり配合。低刺激で無添加処方ですから、小さな子供が使っても安心のボディソープになっています。
全身の洗浄に使えますので、ワキガ以外の体臭ケアとしても家族で是非利用したい商品です。女子の場合には、少しでもお洒落なものの方が良いかもしれません。
クリアネオパールは、女性向けのボディソープで保湿力も抜群。優しい香りで気持ちも明るく女子力アップさせてくれます。思春期以降の女子ならジャムウハーバルソープのように、女性専用に作られたにおいケア石鹸もおすすめです。いくつか試して、子供が使いやすいボディソープや石鹸を使ってみましょう。
→ ワキガ対策はボディソープ選びから!おすすめのボディソープ一挙公開
朝晩塗るだけでワキガが気にならない!薬用わきがクリームを使おう
薬用わきがクリームを使ったから、ワキガが完治することはありませんので「高額なデオドラント剤を使い続ける」ことに不満を感じるかもしれません。
ですが、再発の恐れがある手術や最新治療に高額な費用を使うよりも「心と体に負担のないデオドラント剤」をつかうほうが子供にとってはどんなに気持ちが楽でしょうか。
それも市販のデオドラント剤とは違い、短時間でにおいが戻ることもなく長時間無臭をキープしてくれます。ボディソープや石鹸を併用することでより効果を発揮しますので、薬用わきがクリームを使ってみましょう。
子供でも安心して使える低刺激で効果が高い、クリアネオはボディソープもありますのでセットで購入すれば割引にもなります。新発想のデオシークは、ボデイソープ・クリーム・サプリメントで「体の中からにおいの元をシャットアウトする」デオドラントです。
どちらも人気と実力の高い薬用わきがクリームですし、小さな子供から使える商品です。スポーツを楽しみながらしっかりワキガ対策をするなら、リニューアルで殺菌率100%のノアンデもおすすめできます。
これらには返金保証制度もついていますし、定期購入しても気に入らなければ即解約できる定期縛りもありません。子供が使いやすい・においが気にならないクリームを選ぶのは大変ですが、肌に合って効果がしっかり感じられるものを選んでください。
子供のワキガ対策 まとめ
子供だから悩むんです!だから薬用わきがクリームを選びましょう
大人と違って子供だから…は大きな間違いです、傷つきやすい子供だからこそ、大人が同じ目線になって考えてあげたいもの。ただ、心配しすぎたり過剰にワキガであることをアピールするのは良くありません。ワキガでなくでも、汗や体臭のにおいに悩むものです。自分は特別ににおうのではなく、「においが少し強いだけ」「ケアすれば気にならない」ことを教えてあげましょう。
発症は思春期が一番多いのですが、子供の成長によって時期にも個人差があります。ワキガだから無理にデオドラント剤を押し付けるのではなく、一緒にどんな対策が一番気持ちを軽くするのかを考えること。そして安価なデオドラント剤を毎日何回も使うよりも「におわない自分で良いんだ」と思える薬用わきがクリームをすすめてあげてください。